劇評集

21世紀の演劇の課題と発展の一つの方向を提示する
Physical Theater Festival in STORE HOUSE《韓国VS日本》 より 
梁 恵淑(韓国ITI会長) 「韓国演劇」1999年12月号‘世界演劇の窓’欄
 
ストアハウスカンパニーの「wanderers」は観察分析を通した知的作業によって認知された人間の問題を発見している。感覚までも思考の世界を通して認知され、人間の自立性に対する深い問いを投げかけ、自立性と他律性、個体と大衆の間でもたらされた誤謬と惰性、それを是正する仕組みもない人間と物体の関係、人間と人間の関係は、永遠なさすらい人の姿で、個体の固有性と普遍性に対する問を投げかけている絶え間ない行為の反復の中に、自律と他律の克服と受容の中で、絶え間なく発生する人間の日常を観察、分析、思考している舞台だった。リンゴの箱より少し大きい箱を運んで高い山を象徴したり、広い野原を象徴したりしながら、とても暗示的に反復性を利用したミニマリズムの音楽を用いた舞台は、現代的感覚を通して観客に感性で近寄ることより、思考の世界に刺激を与え、考えることを通して認識させていた作品だった。
翻訳:金泰賢